蘭の間改修

赤坂にある料亭「紫芳庵」の三室ある客室の中でも、利用頻度の少ない蘭の間の改修プロジェクトでした。

既存の蘭の間は、下がり壁が重く暗くのしかかり、西窓は環境上閉じられたままの暗い部屋でした。
また既存照明も白く寒々しく感じる蛍光灯の光で、天井コーナーも暗くなるような照明器具構造で、とにかく明るく温かみも感じる明かりにしたいと思いました。

また床の間は以前空調機があったために一段高くなっていて、座の空間にはちょっと不釣り合いなバランスでもありました。
そこで、座の空間にふさわしく床板の八尺床とし、棚も設けバランスよく構成を図りました。そして暗く閉ざされていた西側窓を付け書院風に下まで大きく確保し、その障子外側に色温度2700kのLEDライン照明を上下に設け、均一に明るくなるようにしました。

重かった南側の下がり壁には明かり欄間を設け、意匠上軽く明るく見えるようにしました。

またデザイン上一番苦労したのは天井照明です。
LEDの球を見せないように、かつ天井が均一に明るくなるように、いままでの和室照明とは違った杉竿縁と一体となった間接照明をデザインしました。

このデザインに関して、床板・床柱・竿縁等々、木材や壁材にも厳選された材料を日本各地探して丁寧に施工してくれました宮大工の相良工務所 相良昌義氏に感謝いたします。

After撮影 志摩大輔氏

 

Before

 

After
After
After

8人席+茶道畳の利用と、茶道畳を片付けて12人席の利用ができるようデザインする。
茶道畳は、大徳寺真珠庵の庭玉軒風と、二畳向切の利休向炉囲、不審庵の一畳台目向切、そして今日庵の一畳台目向板向切の各間取りをあてはめ、最終的に床の間の位置関係と接客動線とのバランスにより今日庵の一畳台目向板向切とする。

 

Before
After
After
After

 

Before
After

 

Before
After 12人席まで可
After 6人席(8人席まで可)+茶道畳
After