リフォームプラン01
目黒区の 102.53㎡ 3LDKのプランをリフォームプラン検討します。
まずこのプランをリフォームする上で、建築家目線でざっと見て思うことは・・・
1.PS(パイプスペース)があちこちに点在していて、その収め方もプラン上あまりしっくりきていない。
2.東、南、西と3方向外部に面していて、共用部分が専用部分を邪魔していない好条件なプラン。
3.柱位置の微妙なずれからして、敷地形状と法的要因かなにかで建物外形が決まり、それに可能な限りプランを入れ込んだ建物と想像できる。
リフォームプランを検討する上で大事なのは、まず構造と設備の関係を理解することにあります。
このプランからPSの位置を抑えておきます。
PSは4箇所に散らばっています。
まず玄関横の大きなPSは供給側のPSで、給水・ガス・電気等が考えられ、またそれぞれのメーターも設置されているかもしれません。
ただこの絵では扉が無いので、メーターは別にあるとも判断できます。
次にこのプランを見て、現状考えられる構造を考えてみます。
黒の四角い柱と想像できる梁を赤で入れてみました。
隣接する住戸プランがわからないので、プラン右側への梁は入れずに図面が手に入れば想定の整合性をとります。
青ラインでダクトルートも想定しておきます。
不動産情報からでは階高、天井高さがわからないので、あくまで想定となります。
実際に現地調査ができれば各天井高さと外観に出ている換気ベントキャップで判断します。
これらの想定を元に、依頼主の要望を検討してみます。
まずキッチンのみの改修
部屋として閉ざされていたキッチンをオープンキッチンにリフォームします。
幸いにもキッチンにあるPSに影響なくオープンカウンターを設け、リビング・ダイニングに面した明るいキッチンを造ることができます。
このキッチン設備取替とキッチンの床壁天井の内装とダイニングの一部内装だけであれば200万から800万の改修費用が想像できます。
というのもキッチン単体で30万の物もあれば4~500万のキッチン、それ以上のキッチンもあり、仕上げ材料も金額幅があるので、依頼主の希望によって変わってきます。
またさらに寝室を広げて2LDKにしたいということであれば
このようなプランが考えられます。
また寝室をベットゾーンとクローゼットゾーンに分けてプランニングし、リビングを広げることも提案できます。
依頼主が希望していなくても、家族構成や会話の中で判断し、この建築物においてどのようなリフォームプランが依頼主にとってメリットあるかを考え提案します。
実際にこれ以上のことを考えようとすると、この建物の実施設計図(意匠図・構造図・電気設備図・空調設備図等)を借用コピーし、現地マンション調査し、判断していくようになります。
実際にここまでのリフォームをすると、造作家具やトイレ浴室洗面もリニューアルするケースがほとんどで約4000万~6000万の工事費が想定されます。
このようにネット資料上での簡易プラン検討資料であれば、一軒あたり5万円から判断提供いたします。
さらに実施設計図・現地調査でも判断となりますとそのケースに合わせてご相談させていただきます。